iPhone8紛失に備えた設定をしておこう!
iPhone8/8Plusを使っているとメールや連絡先など個人情報が蓄積されていくので、紛失したときの被害は甚大です。こうしたリスクを少しでも減らすにはセキュリティ対策が必要です。
iPhone8には、GPSを使って紛失したiPhone8がどこにあるか知らせる機能が搭載されています。紛失したiPhone8の存在を知らせるために、iPhone8からサウンドを鳴らしてたり、メッセージを表示する機能もあります。
最悪の場合に備えてiPhone8上のすべてのデータを消去することも可能です。
そのためには「iPhoneを探す」設定がオンになっている必要があります。
まずこの点を確認しておきましょう。
「iPhoneを探す」の設定確認方法
1.iPhoneのセットアップ時にiCloudを使う選択をしていれば、「iPhoneを探す」機能は自動的にオンになっています。
2.「iPhoneを探す」機能がオンになっているかは、「設定」→上部のユーザー名→「iCloud」→「iPhoneを探す」で確認できます。
3.「最後の位置情報を送信」をオンにしておくと、バッテリー残量が非常に少なくなったとき、iPhoneの位置情報を自動的にアップルのiCloudサービスに送信しておいてくれます。
4.「iPhoneを探す」がオンになっていると、iTunesから復元できないほか、iPhone8をリセットしようとしてもApple IDのパスワードを要求されます。紛失したiPhone8を拾った人が勝手に初期化できません。
5.iPhone8で「iPhoneを探す」を無効にしようとしてもApple IDのパスワードがわからないとオフにできません。
iPhone8紛失時にiCloudからできること
iPhone8を紛失してしまった場合は、PCやMacからアップルの「iCloud.com」ページにアクセスしてiPhone8の現在位置を確認しましょう。
iPhone8が見当たらない時、家や職場内など身近な場所にあるのか、それとも別の場所にあるのかがわかります。
iOS用に「iPhoneを探す(Find iPhone)」アプリも提供されているので、他のiPhoneやiPadから探すことも可能です。
身近な場所にiPhoneがありそうな場合は、最初に「サウンド再生」を試してみましょう。
探しているiPhoneが近くにあれば音をたよりに見つけられます。
「紛失モード」を選んで連絡先の電話番号とメッセージを入力すると、その内容がiPhoneの画面表示されます。
紛失したiPhone8を誰か見つけてくれた場合は、メッセージを見て連絡してくれる可能性が高まります。
「サウンド再生」や「紛失モード」を使っても見つからない場合は、iPhone8から情報が漏れるのを防ぐために「iPhoneを消去」を行ってiPhone内のデータを消去しましょう。
ただしそれ以降、位置の検出や「サウンド再生」「紛失モード」などが一切できなくなるので最終手段と考えてください。
サウンド再生でiPhoneを探す方法
1.「iPhoneを探す」にはWebブラウザでiCloud.comにアクセスしてApple IDとパスワードでサインインしてから「iPhoneを探す」アイコンをクリックします。
2.Apple IDに紐付けされているiPhoneのいち情報がマップ上に緑の●で表示されます。状況によってはかなり正確な位置を配置できます。
3.iPhoneに付けられた名前もしくは「すべてのデバイス」がWebサイトのページ上部に表示されているのでクリックします。プルダウンメニューから目的のiPhoneを選択すると、「サウンド再生」や「紛失モード」などの操作が行えます。
4.「サウンド再生」を選ぶとiPhoneの画面上にダアログを表示してサウンドを鳴らします。「紛失モード」を選ぶと連絡先の電話番号とメッセージが入力できます。その内容がiPhoneの画面上に表示されます。
5.「iPhoneを消去」を選ぶと、紛失したiPhone8を遠隔操作で初期化できます。すべての内容が消去されてしまうため、それ以降は位置検出や遠隔操作が一切できなくなるので注意してください。
Apple IDがファクタ認証になっているか確認
iCloudに関する操作だけでなく、iTunes StoreやApp Storeで曲やアプリなどコンテンツを購入する際にはApple IDが必要です。
Apple IDは登録したメールアドレスとパスワードを組み合わせて使うので安全そうに見えますが、万が一IDとパスワードが他人に知られてしまうと大変です。
こうした危険性を排除するためにも、Apple IDでは2ファクタ認証の利用が推奨されています。
2ファクタ認証とは
2ファクタ認証とは、新しいデバイスからApple IDを使ってiCloudにサインインしたり、iTunes StoreやApp Storeにサインインする際、従来のIDとパスワードの他に本人確認用のコードを要求するシステムです。
Apple IDのアカウント内容を変更する際にも確認用コードは、Apple IDのアカウントに登録された信頼できるデバイスに送られます。
iPhone8を信頼できるデバイスとして登録しておけば、新たにMacやiPad、別のiPhoneでApple IDを使ってiCloudにサインインしようとすると、iPhoneに送れた確認コードが必要になるのです。
つまり信頼信頼できるデバイスが手元にあれば、万が一、Apple IDとパスワードが他人に知られてしまっても、勝手にiCloudにサインインしたり、iTunes StoreやApp Storeからコンテンツを購入されるのを防げるのです。
iPhone8を入手して新たにApple IDを作った場合は、無条件でこの2ファクタ認証を使用するように設定されているはずです。
ずっと昔に作成したApple IDなどは2ファクタ認証が有効になっていなかったり、以前に用いられていた2ステップ認証が使われている場合があります。
以前からiPhoneやiPadなどのiOSデバイスや、Macを利用しているユーザーは、自分のApple IDが2ファクタ認証を利用するように設定されているか確認してみましょう。
2ファクタ認証の確認方法
1.2ファクタ認証が有効になっているかは、「設定」を開いて上部のユーザー名をタップ、Apple IDの画面から「パスワードとセキュリティ」をタップすると確認できます。
ここで「2ファクタ認証」がオンになっていれば問題ありません。オフになっていたら「2ファクタ認証を有効にする」をタップしましょう。
2.2ファクタ認証のセットアップ画面が表示されます。そのまま「続ける」ボタンをタップしましょう。
3.Apple IDに登録してある電話番号が表示されます。
信頼できるデバイスに確認コードが表示されない場合、この番号に対してSMSや音声通話で本人確認を行います。そのままこの電話番号を使用する場合は「続ける」を、別の番号を使用する場合は「他の番号を使用」をタップします。
4.これで2ファクタ認証がオンになりました。Apple IDの管理サイトからもファクタ認証の確認や変更は行えます。
5.「他の番号を使用」をタップした場合は、電話番号と本人確認の手段(SMSか音声通話か)を設定します。
6.Apple IDとパスワードを使って別のデバイスからiCloudにサインインしようとすると、登録してある信頼できるデバイスつ通知が表示されます。自分がサインインしようとしたものなら「許可する」をタップしましょう。心当たりがない場合は「許可しない」をタップします。
7.「許可する」をタップすると確認コードが表示されます。iCloudにサインインしようとしている新たなデバイスに、この確認コードを入力しましょう。これで正常にサインインできます。
「通知センター」や「コントロールセンター」にも対策を
「通知センター」や「コントロールセンター」は便利な機能ですが、ロック時にアクセスできると他人にメールやメッセージのやり取りを覗かれてしまったり、「機内モード」をオンにされてiPhoneを探す機能を使えなくされる危険性があります。
またロック時にバナーやダイヤログで通知された際に情報が丸見えになってしまいます。
ロック時の通知に関しては「設定」→「通知」で設定を変更できるので対策しておきましょう。ロック画面ではプレビュー表示をしないように設定しておけば、メッセージやメールの内容を見られる心配もありません。
1.「設定」→「通知」内に並んでいるアプリを選んで「ロック画面に表示」をオフにしておけば、ロック画面およびロック画面からアクセスできる通知センターに、通知を表示しないようにできます。
2.「設定」→「通知」で「プレビューを表示」を「ロックされていないときのみ」に変更しておけば、ロック画面の通知でメッセージやメールの内容が表示されてしまうのが防げます。
パスコードアタックも対策
紛失時などに何度もパスコードを試されて破られてしまうと、個人情報が流失してしまいます。
こうした攻撃が不安な場合、10回パスコード入力に失敗するとデータを消去する機能で対抗できます。「設定」→「Touch IDとパスワード」に設定項目があります。
数字6桁以外のパスコードに
通常、パスコードは数字6桁を入力して解除しますが、英数字の組み合わせによる複雑なパスコードにも変更できます。
数字6桁では不安な人は、「設定」→「Touch IDとパスワード」で「パスコード変更」を選び、「パスコードオプション」から「カスタムの英数字コード」をタプしてパスコードを設定しましょう。